2018/11/28

ミトコンドリアとは、動物でも、植物でも、菌類などでも生物というものには必ずある細胞の中の構造物であります。高校の生物の教科書に載っていたと記憶しております、、、、。ミトコンドリアは細胞の中で呼吸をしてエネルギーを作り出しているのです。人間の場合、呼吸をすると、肺から酸素を吸って、その酸素が血液によって体内のそれぞれの細胞に運ばれ、その細胞の中のミトコンドリアが糖や志望を燃やしてくれている訳です。そのエネルギーが人間の体温をキープして動いているという訳ですね。
で、「ミトコンドリア病」はエネルギーを作り出してくれる、細胞中のミトコンドリアの働きが低下してしまう病気。ミトコンドリアが働かなくなってしまうと、細胞の活動が低下するので、人間の身体のあちこちが機能しなくなってしまうということ。脳だったら思考や見たり聞いたりする部分に障害が。心臓の細胞だと、血液の循環が困難になったり、筋肉細胞だと動くことに障害が起ってしまいます。
指定難病21に指定されていて、老若男女関係なく発症し、その多くは母系遺伝によるものと考えられているそうです。10万人に9〜16人という報告があるそうで、症状も様々、まだ治療薬も開発されていない状況です。結構高い確立でなるのね。しかも、慢性の場合もあれば、急性の場合もあるそうです。で、ミトコンドリアが動かなくなって、どんどん細胞機能が低下していくのであちこち駄目になっていくのです。また、厄介な病だなあ。
先日のニュースで、東北大学の研究チームがミトコンドリアを活性化させる実験の成果を発表しています。ミトコンドリアを活性化させるためのエネルギーATPというやつを活発にするお薬「MA-5」というのを作ったとの事。
また、さっきのニュースでは、元小学校の事務職だったお父さんが、「ミトコンドリア病」を治療するお薬の会社を作って「社会的創薬事業」という事で話題になってます。このお父さん、5年前、生後3ヶ月でお嬢さんがミトコンドリア病なってしまった事が判明。その後、努力の末、アメリカの製薬会社とコンタクトし、開発中の新薬を投与することで一命をとりとめたそうです。その経験を元に製薬会社を創業なさるとは!言葉では語れない辛い思いをされたんでしょう。ご自分の家族が「ミトコンドリア病」になってしまったらどうします!? もしかしたら自分もなってしまうかも知れない。一日も早く「ミトコンドリア病」に効く特効薬が発売されるのをお祈りします。